酒米の棚田
山田錦(やまだにしき)は、イネ(稲)の品種の一つ。主に日本酒醸造に用いられており、
酒造好適米(酒米)の代表や「酒米の王」ともいわれる。食用も可能である。
1923年(大正12年)に兵庫県明石市の兵庫県立農事試験場(現:兵庫県立農林水産技術総合センター(加西市))で
「山田穂」と「短稈渡船」を人工交配させて誕生した。
1928年(昭和3年)に兵庫県加東郡社町(現:加東市)の酒造米生産地(現:酒米試験地)で産地適応性の試験が行われた。
1936年(昭和11年)に「山田錦」と名付けられ、兵庫県の奨励品種になった。「山田錦」の「山田」は「山田穂」から取り、
「錦」は命名当時の稲の品種名に一般的に用いられていたことから名付けられた。当初は「昭和」とする予定であったが、
現在の名称に変更した経緯は不明である。
1945年(昭和20年)7月6日の明石大空襲により、兵庫県立農事試験場本館が焼失し、この年までの資料を焼失した。
稈長と穂長を合わせた身長が約130cmと長いため風で倒れやすく、育つのに時間がかかり、
病気や害虫に弱いので一般的な食用米に比べて作りにくい品種である。
一般的な食用米の千粒ごとの重さは22グラム程度、一般的な酒米の重さは25 - 29グラムであるが、
山田錦は27 - 28グラムと酒米の中でも比較的大粒である。米粒が大きいため砕米が少なく高精米が可能であり、
粘度と強度の高い大きい心白は吸水性が良く麹菌が入り込みやすく醪に溶け出しやすいため吟醸造りに優れ、
タンパク質とアミノ酸も少なく雑味が少ない酒に仕上がるため、大吟醸酒などの高級酒造りに適している品種である。
(Wikipediaより抜粋)
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